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人工知能(AI)とは

AIとはArtificial Intelligenceの略で、日本語では人工知能と表されます。「Artificial Intelligence」という言葉については1956年のダートマス会議から使われるようになりました。人工知能にはさまざまな定義が含まれます。大きな区分けとしては特化型人工知能と汎用人工知能があります。特化型人工知能は、自動運転や将棋などの対象の事象に特化した人工知能を指します。将来的に人工知能技術が発展すると汎用人工知能となり、汎用人工知能が人間のち脳を超える時点はシンギュラリティと呼ばれています。シンギュラリティは技術的特異点とも呼ばれ、起こる時期は2045年と予測されています。シンギュラリティを迎えた後は、人間よりも賢い人工知能が更に進化した人工知能を作り出し、人工知能自身が自己完結的に人工知能を進化させるため、シンギュラリティ以降は劇的な性能進化が進むと考えられています。

人工知能の歴史

1950年代後半〜1960年代に第一次AIブームがありました。コンピュータの計算により推論や探索を行って問題解決を行う人工知能が数多く開発されました。迷路や簡単なパズルなどを解く事に特化したトイプロブレムと呼ばれる人工知能が流行りました。しかしそれらは現実世界のような複雑な環境で問題を解くことからは程遠い性能だったため、人工知能のブームは一旦行き詰まってしまいます。

1980年代になるとコンピュータの性能向上に伴い「エキスパートシステム」と呼ばれる医者などの専門家の知識を用いて推論を行う人工知能の研究が盛んになり、第二次AIブームが到来しました。しかし、エキスパートシステムも現実の複雑の環境の中から問題を抽出する事が出来ず専門の限られた知識範囲にしか対応できないという問題(フレーム問題)があり、またもやブームは去っていきました。

2010年代前半からは第三次AIブームが起こっています。コンピュータの演算性能やメモリなどのハード性能の向上、インタネットの普及等によるビッグデータ(大量のデータ)、人工知能研究が進んでDeepLearningなどの計算方法の進化により、人工知能が現実の世界の中の実用に耐えうるレベルの性能に進化しました。特に人工知能自体が対象のデータから特徴量を学習できるようになり、画像認識や音声認識では人間以上の性能を獲得しています。それらの技術を背景に、将棋や囲碁など比較的複雑なゲームにおいても既に人間を凌駕し、逆に人間が人工知能から学ぶ逆転現象も発生しています(特定の専門領域のシンギュラリティは既に到来している)。

株式市場における人工知能

人間が関与しないで人工知能自体が判断した取引は既に株式市場取引全体の25%に達すると言われている。人間が関与する取引においても、データ分析や予測などの形で人工知能が関与する取引は全体の80%以上と推測される。この比率は今後益々向上していくのは確実である。人工知能による取引は大量のデータを瞬時に分析し、取引自体のタイムラグも少なく瞬時に行われる。人工知能は株価チャートのテクニカルな分析はもちろんとして、経済環境や投資家の心理までも分析に折込み、総合的にベストな取引を行うことで収益を上げている。人工知能が獲得する株式市場からの収益の源泉は配当金等によるインカムゲインではなく、株の値動きによるキャピタルゲインによる収益がメインとなる。従って、個人の一般投資家が値下がりで損失を出した資金で、人工知能が儲けるという構造が出来上がりつつある。人工知能は投資家心理も既に取り込んで株価予測を行うため、従来の経験と感と度胸のみに頼った個人投資家の取引は今後は通用しない。一般的な情報やテクニックのみに頼っていては、人工知能の手の上で転がされるだけである。

*資料提供:Kids-Hero Research Institute.